とびだせ どうぶつの森 日記

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限界まで進化した,ジャンプアクションの究極形がここに。Wii U「スーパーマリオ3Dワールド」ファーストインプレッション

 

任天堂は本日(2013年11月21日),Wii U用ソフト「スーパーマリオ 3Dワールド」を発売する。本作は,ニンテンドー3DSで人気を博した「スーパーマリオ 3Dランド」(以下,3Dランド)の流れを汲んだ,いわゆる“3Dマリオ”の最新作。スタート地点からゴールポールまで進んでいくという“2Dマリオ”でおなじみの基本ルールを踏襲しつつ,3Dならではのギミックを詰め込み,さらに最大4人でのマルチプレイにも対応したアクションゲームだ。Wii U用としては初の3Dマリオということで,発売を心待ちにしていた人も多いことだろう。

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マリオ,ルイージ,ピーチ,キノピオ(&ロゼッタ)で,ジャンプアクションを楽しもう

 今回,プレイヤーキャラクターはマリオ,ルイージ,ピーチ,キノピオの4人から選ぶことができる。どれもシリーズでおなじみのキャラクターだが,「スーパーマリオ」シリーズでピーチをプレイヤーキャラクターとして選べるのは,1992年発売のファミコンソフト「スーパーマリオUSA」以来,何と21年ぶりのこと。各能力のバランスに優れたマリオ,ジャンプが高いルイージ,空中をフワフワ浮遊できるピーチ,そしてダッシュが速いキノピオの4人は,コースに挑戦するたびに自由に選べる仕組みになっている ゲーム本編は,スーパーマリオの原点であるジャンプアクションを重視して,変身していない状態では,敵を踏んで攻撃するのが基本だ。3DS版のように裸眼立体視に対応していない分,平面のディスプレイに描かれた3D空間では,着地点の狙いがつけにくいのでは? と思うかもしれないが,グラフィックス表現の向上やカメラワークなどでうまくカバーされている印象だ。

 敵を倒すことにこだわらなくてもゲームは進められるが,今回はスコアシステムが採用されていたり,連続して踏んで倒すと気持ち良く進めるような配置がされていたりするので,腕に自信のある人は,華麗に敵を踏んで進むアクションにチャレンジしてみてほしい。

 4人のキャラクターのうち,マリオとルイージは3Dランドでも活躍してくれたので,ここではピーチとキノピオのプレイフィールについて触れてみたい。

 ピーチの特技は,「ふわふわジャンプ」。ジャンプ後にボタンを押したままにすると,一定時間空中を浮遊できる。浮遊中も移動できるので,ほかのキャラクターよりも安全に奈落(コース上の穴)を跳び越えたり,敵を踏むときに狙いをつけやすかったりといった有利さも持っている。初心者にオススメのキャラでもあるが,何よりHD画面で大活躍するピーチのキュートな姿は,男性プレイヤーならずともグッとくるはず。ネコピーチ(ピンクのネコ着ぐるみ)やファイアピーチ(白地に赤のドレス)に変身したときのコスプレ的な姿も含めて,本作でかなりファンが増えるのではないだろうか。

 一方キノピオは,ダッシュが最速なのが特徴。マルチプレイでほかのキャラクターと一緒にプレイしていると,あっという間に距離が離れていくほどの速さで,ステージクリアのタイムを競うにはもってこいのキャラクターという印象だった。

 

四つん這いで走り回る「ネコマリオ」とマリオが増える「ダブルマリオ」を活用せよ

さて,今回の主要なパワーアップとなる「ネコマリオ」には,ワールド1-1から登場する「スーパーベル」を取ることで変身できる。このパワーアップは,マリオ達がネコの着ぐるみ姿になり,四つん這いになって走り回るため,見た目的にも可愛い。

 ひっかき攻撃で前方の敵を連続で攻撃したり,ジャンプ後に空中から斜め下に突進したりと,特徴的なアクションを持っているほか,壁登りも得意だ。ジャンプでは上がれない高さの壁に駆け上がれるだけでなく,奈落に落ちそうになったときに壁をよじ登れるなど,通常時よりも大幅に有利に動き回れるといった具合だ。本作のCMでも見られた,ゴールポールにネコマリオで飛びつくと,途中から頂点まで登れてしまうアクションは,実際に体験してみるとかなり新鮮に感じるだろう。ジャンプの高いルイージや,浮遊できるピーチがネコに変身することで,3Dマリオシリーズとしては反則気味のアクションも可能で,探索にはピッタリのパワーアップといえる。

 そしてもう一つインパクトのあるパワーアップが,「ダブルマリオ」だ。「ダブルチェリー」を取ると,マリオがその時点の姿で分身し,2人のマリオを同時に操作できるようになる。分身するパワーアップというと,キャラクターの動きをトレスするようについてくる動きが頭に浮かぶかもしれないが,本作での分身は少しニュアンスが異なり,分身したマリオがコントローラー操作に合わせて同時に動くという仕様だ。

 そのため分身は,常に本体のそばにいるというわけではなく,障害物などに引っかかって本体から離れてしまうこともある。本作はマルチプレイの乱入にも対応していて,離れた場所にあるスイッチを同時に押すといった,複数のキャラクターが必要となるギミックも存在しているが,これらは分身をうまく使うことで1人でもクリアできるようになっている。ソロプレイ主体のプレイヤーには嬉しい仕様と言えるだろう。

 また,単純にキャラクターが2人3人と増えていくことで,ファイアマリオブーメランマリオになったときの火力も,2倍3倍に増えていく。そのため,敵が多いコースやボス戦では,分かりやすい形で力を発揮するパワーアップでもあるのだ。

 今回遊ばせてもらったコースの一つに,画面の上から下に強制スクロールするトップビューのものがあったが,その上を分身したブーメランマリオが進んでいく様子は,まるでシューティングゲームのようでもあった。

 なお,ダブルマリオは1プレイヤーにつき最大5人まで増え,マルチプレイの場合は合計で最大8人が画面に登場するそうである。また,ダメージを受けるとどんな状態でもその場で消えてしまうという性質もある。

 

透明土管の内部を移動するマリオ達の姿は必見 コース中の「ハンコ」も積極的に集めたい

コース上のギミックは,一つ一つ挙げていくにはきりがないのだが,ゲームを始めてまず目につくのは透明の土管だろう。

 これは,マリオの本職である配管工とリンクする存在なのだが,本作でこの透明土管の中に潜り込むと,キャラクターたちは頭を前方にしてフワフワと飛行するように移動していくのだ。予想外の動きに,筆者も今年のE3会場で見たときは軽い衝撃を受けたのだが,プレイしているとこれが意外に気持ち良く,土管の中で敵を避けながら分岐したルートを進めるなど,ちょっとしたゲーム性にもつながっているのが面白いところである。

 この土管には,ファイアボールなどを撃ち込んで,出口にいる敵を攻撃することもできるが,逆にクリボーなどの一部のキャラクターが反対側から潜ってくることもあるので,場所によっては注意が必要だ。

 

 そんな透明土管の表現なども含め,初のHD映像となった3Dマリオシリーズということで,目を引くグラフィクスにも注目してみたい。前述のダブルマリオ状態で何人ものキャラクターが処理落ちせずに動く点や,巨大キノコを取って超巨大化したときの圧倒的な破壊力を表現する演出,特定のボーナスシーンでこれ見よがしに降ってくる大量のコインなど,3Dランドでは見られなかったリッチな演出は,見ているだけで楽しくなってしまう。

 また,3Dアクションゲームとして,広いコースを遠くまでスッキリ見渡せるグラフィックスは,HD機でのリリースの恩恵と言えるだろう。

個人的に気に入ったゲーム中の要素としては,コースのどこかに落ちている「ハンコ」の存在がある。これはクリアに必須ではないコレクションアイテムで,取ることでMiiverseの投稿に使えるハンコが手に入る。すでに同じWii UMiiverse向けアプリ「どうぶつの森 こもれび広場」にも導入されている要素で,投稿の手書きエリアにスタンプ感覚で絵柄を押せるというものだ。

 絵柄は,マリオ達はもちろんのこと,脇役キャラクターやコインなどのアイテムまでかなりの種類が用意されていて,さらにフキダシがあったり,消したり加筆したりもできるので,絵が苦手な人であっても絵の入ったネタを気軽に投稿できる。

 本作ではMiiverseの投稿がワールドマップ上にも表示されようになっているので,見ていて楽しい投稿を筆者も自分のアカウントからどんどん投稿していきたいと思う。

 

基本は協力型のマルチプレイマリオシリーズならではの“邪魔”も可能

 マルチプレイについても,少しだけ触れておこう。マルチプレイはスタート時はもちろん,途中からほかのプレイヤーが乱入することでも始められる。基本的には互いに協力して一緒にコースをクリアするスタイルではあるものの,前述のスコアによるクリア時の順位など,競争する要素もそろっている。

 カメラワークの関係で,プレイヤー同士の距離が離れると,遅れたプレイヤーはシャボンに入って前を行くプレイヤーのところへ移動させられる仕様で,さらに相手を担いで移動することもできるので,このあたりをうまく使えば腕の差を補うことができる。

 

 マリオシリーズではおなじみの「協力しつつも邪魔もできる」という要素も健在。とくに「ほうだいボックス」や「鉢植えパックン」などのアイテムを使った邪魔のし合いは,やりすぎると険悪なムードになりそうな感触もあったので,マルチプレイ時のいたずらはほどほどにしておきたい。

 ちなみに,本作のキャラクターの操作はWii U GamePadのほか,Wii U PROコントローラーWiiリモコン単体,Wiiリモコン+ヌンチャク,Wii クラシックコントローラPRO,Wii クラシックコントローラといった,WiiとWii Uすべてのコントローラに対応しているので,不意の来客などとのプレイにも対応できるだろう。

 なお,マルチプレイ時は,同じキャラクターが選べないようになっている。

今回のプレイは2時間程度のものだったが,3Dランドを最後まで楽しくプレイした身としては,そのボリューム感なども含めて十分に満足できそうな完成度が感じられた。3DSのような裸眼立体視ができなくなったことでプレイ感覚が若干異なっていたため,思わぬところでミスすることもあったが,それを極力補うようなカメラワークがほどこされているので,すぐに慣れることができた。

 ジャンプアクションのベーシックな気持ちよさ,HDになったことによる見た目の楽しさ,いつでも乱入できるマルチプレイの手軽さ,Miiverseを経由した距離感を保ったネットワークプレイ,そしてところどころにちりばめられたマリオファンを喜ばせる細かな仕掛けまで,開発陣の遊び心がたっぷり注がれた内容であることは間違いない。

 何より,Wii U初の3Dマリオということで,筆者も発売日に購入して,この年末にかけてじっくり楽しもうと思っている。